PCのWebブラウザでGoogle アナリティクス(GA4)を開こうとした際、「このサイトにアクセスできません(ERR_ADDRESS_INVALID)」と表示されて接続できないトラブルが発生することがあります。スマホアプリからは正常に閲覧できるのにPCブラウザでのみ開けない場合、AdGuardのDNS保護による名前解決の遮断やブラウザ内のソケット情報の残存が主な原因です。本記事では、このエラーが発生する根本原因と確実に解消するための設定手順を詳しく解説します。
GoogleアナリティクスでERR_ADDRESS_INVALIDが発生する主な原因
Google アナリティクスへアクセスした際、以下のような ERR_ADDRESS_INVALID が発生する要因は、主に3つ存在します。
https://analytics.google.com/analytics/web/?hl=ja のウェブページは一時的に停止しているか、新しいウェブアドレスに移動した可能性があります。ERR_ADDRESS_INVALID
原因1:AdGuardのDNS保護による名前解決の遮断
PCにインストールされているAdGuardの「DNS保護」が有効な場合、Google アナリティクスのドメイン(analytics.google.com)がトラッカーとして判定され、接続先IPアドレスが 0.0.0.0 や ::(無効アドレス)へ強制的に書き換えられます。これにより、ブラウザが不正なアドレスと判定して通信を遮断します。
原因2:URLパラメータの構文エラー
Site Kitなどの外部プラグインや連携ツールが生成したURLに、パーセントエンコードされていない生の二重引用符(”)が含まれている場合、ブラウザのURL構文チェックに引っかかり同様のエラーが表示されます。
原因3:ブラウザ内部のキャッシュとソケット接続の残存
AdGuard側でブロックを解除しても、Google Chrome内部のセキュアDNS(DoH)やソケットプールに古い接続情報(0.0.0.0への接続状態)がキャッシュされていると、エラーが解消されずに残り続けます。
DNSの遮断状況をコマンドで特定する方法
エラーがAdGuardやネットワークのDNS遮断によるものかを切り分けるには、Windowsの PowerShell または コマンドプロンプト で名前解決のテストを実行します。
手順1:nslookupコマンドを実行する
以下のコマンドを入力して実行します。
nslookup analytics.google.com
以下のように、0.0.0.0が返ってきたら名前解決が遮断されていることが原因だとわかります。
Address: 192.168.xx.xx
Non-authoritative answer:
Name: analytics.google.com
Addresses: ::
0.0.0.0
AdGuardでGoogleアナリティクスを除外する設定手順
AdGuardの保護を有効にしたままGoogle アナリティクスのみを正常に利用できるようにするため、除外ルール(ホワイトリスト)を追加します。
手順1:DNS保護のユーザーフィルタに除外ルールを追加する
名前解決の遮断を解除するため、DNSフィルタエディタにルールを登録します。
- AdGuardのメイン画面を開き、左メニューから地球マークの「DNS保護」アイコンをクリックします。
- 「DNSフィルタエディタ」を開き、「カスタムフィルタ」内の「ユーザーフィルタ」を選択します。
- ルール入力欄に以下の除外構文を入力して保存します。
@@||analytics.google.com^
手順2:Web通信用のユーザーフィルタを確認する
DNS保護だけでなく、Webページのスクリプトや通信を保護するコンテンツフィルタ側にも同様に除外ルールを登録しておきます。
- AdGuardの「設定」>「広告ブロッカー」>「フィルタエディタ」を開きます。
- 「ユーザーフィルタ」に以下のルールを追加して確定します。
@@||analytics.google.com^
ブラウザ側のキャッシュとDNS設定を初期化する手順
AdGuardの設定完了後、ブラウザおよびOS内部に残った古い接続情報をすべてリセットします。
手順1:ChromeのセキュアDNS設定をオフにする
Chrome独自の名前解決機能がOS側の正常なDNS情報と競合するのを防ぎます。
- Chrome右上のメニューから「設定」>「プライバシーとセキュリティ」>「セキュリティ」を開きます。
- 「セキュア DNS を使用する」のスイッチをオフにします。
手順2:ChromeのソケットプールとDNSキャッシュを破棄する
ブラウザ内に保持されている無効アドレス(0.0.0.0)への通信コネクションを強制切断します。
- アドレスバーに
chrome://net-internals/#socketsを入力して開き、「Flush socket pools」をクリックします。 - アドレスバーに
chrome://net-internals/#dnsを入力して開き、「Clear host cache」をクリックします。 - 一度Chromeのウィンドウをすべて閉じ、ブラウザを再起動します。
手順3:OSのDNSキャッシュをフラッシュする
PowerShellを開き、以下のコマンドを実行してOSレベルのキャッシュを初期化します。
ipconfig /flushdns
設定項目の役割と影響のまとめ
今回のトラブル解決で設定した各項目の役割と動作仕様は以下の通りです。
| 設定項目 | 設定対象 | 役割と動作仕様 |
|---|---|---|
| DNSフィルタエディタ | AdGuard (DNS保護) | ドメインの名前解決を許可し、0.0.0.0 への誤変換を解除します。 |
| 広告フィルタエディタ | AdGuard (Web保護) | 管理画面のJavaScriptやデータ通信の遮断を防ぎます。 |
| セキュアDNSの無効化 | Google Chrome | ブラウザ独自のDoH通信を止め、正常なOS側の名前解決を参照させます。 |
| ソケットプールの破棄 | Google Chrome | 過去の無効な接続コネクションを強制切断して再接続を促します。 |
| ipconfig /flushdns | Windows OS | OS内部に蓄積された古いDNSキャッシュを完全に消去します。 |
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